凧は空に浮かぶ手作りのオブジェ。自然が引く凧糸の感触。手の届かないところで織り成す微妙なバランス。凧作りの奥深さは人を惹きつけるものがあります。

糸の種類と「より」のかかり方

撚りの種類

凧糸として使われる糸を大きく分けると、撚り糸(よりいと)と組紐に分かれます。
組紐は、何本かの糸を編んでできた物で、金剛打とか八つ打などの組み方があります。
撚り糸は、何本かの糸をよって(ねじって)作った物です。

組紐は、糸によりがかかると、すぐに糸に影響が出てきます。組紐を使うときは、ほとんどよりがかからないように、糸を扱わなくてはなりません。

それに比べ、撚り糸は、元々撚って作ってあるので、多少よりがかかっても、糸が吸収してくれます。

しかし、撚り糸の種類によって影響の出方は違います。
凧糸として使われる糸の場合は、「片撚り糸」か「諸撚り糸」です。
片撚り糸は、何本かの糸を、引きそろえて、撚っただけの糸です。(上図の上側)
諸撚り糸は、何本かの糸を引き揃えて撚りを加え(下撚り)、これをさらに2本以上引き揃えて下撚りと反対方向に撚り(上撚り)をかけたものです。(上図の下側)

撚りの影響が出やすいのは、諸撚り糸の方です。

木綿やクレモナなどはほとんどが諸撚り糸です。凧のしっぽによく使う、わら縄も諸撚りになります。

キャラクターカイトなどに付いている少し毛羽立った感じの糸は、片撚り糸です。正確には、10本の細い繊維を束にして引きそろえ、それを3本ないし4本で左撚りにした物です。繊維の性質上、柔らかくて毛羽立っているため、よりの吸収はいいのですが、もつれやすいのが難点です。(片撚り糸がすべてもつれやすいのではありません)

大きな凧の揚げ糸

揚げ糸

左がテトロンの組紐で右が愛用のクレモナの揚げ糸です。
クレモナの太さは20号(60本ヨリ)です。
150×90僂阿蕕い粒兮なら、この揚げ糸で揚げています。

大きい凧を揚げたいという方から「どのくらいの凧糸を使えばよいのか」というご質問を受けました。(同じ質問をこれまでにも何回か受けました。)
大きいといっても、たたみ1畳くらいです。

ネットでテトロンの組紐を販売していますが、私はこれをお勧めしません。
強いことは強いのですが、表面がよく滑るので持ちにくく、たいへん扱い難いものです。
ただ、微風用の凧を揚げるときには、できるだけ軽い糸、つまり細くて強い
ものを使いたいので、テトロンの糸を使うことはあります。

私がよく使うのは、クレモナの糸です。以前から、近くの船具店で購入していました。
近年開発された、強靱な繊維の物ではないのですが、長く使っているので手によくなじみます。
特に大きい凧は、細い糸を手に巻いていると危ないので、ある程度の太さの物が扱いやすいと思います。

私のお薦めは、クレモナとダクロンの揚げ糸です。

ただし、「この大きさの凧にはこの太さの糸」と決めることはなかなかできません。風の強さによって使う糸も違ってくるからです。
実際、よく凧を揚げる方は、何種類かの揚げ糸を持っていて、その日の風によって揚げ糸を選ぶことがあると思います。

経験の少ない方が大きな凧を揚げるときは、少し太めな糸を用意する方がよいと思います。それと、風が強すぎるときは、凧揚げを中止するという決断ができることが大切です。

幅の細い 両面テープ

4佗 両面テープ

4佗の両面テープです。

昔の凧屋さんは、竹にノリを付けて、手際よく貼っていました。
最近、既製品の和凧で、両面テープを使って骨を貼っている物が多く出ています。大量に凧を作る場合、ノリで貼るには職人技的な技術が必要なのと、乾かす場所と時間が必要になります。その点、両面テープだと手を汚さず簡単に貼ることができます。ただし、作業時間は、昔のノリ貼りをしている人の方が圧倒的に速かったです。

この幅の細い両面テープは、簡単な凧で、ポリシートに骨を貼る場合などに便利です。その他、カーボンなどの丸い骨に巻き付けて使ったり、凧の資材以外にもいろいろな用途に利用でき、重宝しています。

切れない両面テープ

端の折り込み
写真は、前回紹介した凧の端の部分です。
角凧本体の両サイドや他の凧でも骨のない端の部分は、よく糸を入れて折り返して補強します。
小さい凧なら、折り返してノリで貼るだけで十分ですが、少しサイズが大きくなると、それだけでは破れてしまうことがあります。そこで糸を入れて補強するのですが、私は、糸を入れて貼る代わりに、フイルムの両面テープをよく使います。

フイルム両面テープ
(株)寺岡製作所のフイルム両面接着テープです。

普通の両面テープは薄い不織布でできています。簡単に手でちぎれる程度の強度です。上の写真の両面テープは、PET(ポリエステル)のフイルムテープでできています。少々引っ張っても切れることはありません。
タイトルで「切れない」と書きましたが、はさみで切れば簡単に切れるので、正確には「切れにくい」両面テープです。
ただし、両面テープだけを引っ張ると、テープの厚さ、幅ともに細くなって伸びてきます。しかし、紙に貼った状態で引っ張ると、両面テープが変形しにくくなるので、かなりの強度があります。

両面テープを貼って、上の剥離紙を剥がさず、まず折り目を付け、それから剥離紙を剥がして折り返せば、簡単に貼ることができます。いちいち、折り目を付けて、ノリで貼らなくて済むので大変便利です。

竹のカビ

竹のカビ

朝、ふと見ると写真のようなカビ。
真ん中の竹は、油抜きをして染めた物ですが、しっかりカビが生えています。
今までカビが生えたことのない場所ですが、今年は思わぬ所にカビが生えました。ほとんどの竹は、低い所には置かないようにしていますが、床から1.5mぐらいの所にもカビがありました。たぶん天気の悪い日が続いたため、十分に換気ができなかったためと思われます。それに、少ない量だったので、「ちょっとだけ」という気持ちで置き放しておいたのが悪かったようです。

カビの予防は、温度や湿度の管理もありますが、一番は高い所に置いて、通気性をよくすることと思います。
特に竹は、木材に比べて糖分を多く含んでいるので、カビや虫がつきやすくなります。

正倉院のような高床式の校倉造りの資材置き場がほしいもです。

凧糸 part2

凧糸ーテトロン
前回、ポリエステルの凧糸について書きましたが、
ポリエステルは繊維名でポリエステルの糸がすべて同じ性質を持つのではありません。(少しややこしい話ですが)

実際、デュポン社のダクロン、帝人社のテトロンもポリエステル繊維です。
(上の写真は、テトロンの組紐です)

現在、キャラクターカイトによく付いている凧糸や市販されている凧糸の中でエステル糸などは、軽くて柔らかく、反面もつれやすい性質があるということです。

凧糸として使われる物は

木綿、麻、クレモナ(クラレ社:ビニロン)、テトロン(帝人社:ポリエステル)、ダクロン(デュポン社:ポリエステル)、ケプラー(デュポン社:アラミド)、スペクトラ(ハネウエル社:スペクトラ) などがあります。

ダクロンやケプラー、スペクトラなどは、スポーツカイトの普及と共に使われるようになったようです。

私も、2本の糸で操縦するスポーツカイトを作ったことがあります。
当時、摩擦に強く、細くて強いと言われたケプラーを使いました。
その結果、凧本体よりケプラーの糸の方がすごく高くつきました。
(骨は、木や竹を使ったので、けっこう安あがりだったから)

凧糸については、下記のサイトで販売されています。

ダクロン、スペクトラ など
ザ・カイトワールド

テトロン、クレモナ など
ウインドラブ

凧糸

クレモナとポリエステルの糸

左側の糸が、「クレモナ」という糸で、右側の糸は、ポリエステルの糸です。
マンガのキャラクターが載っている洋凧のほとんどは、このポリエステルの凧糸が入っています。
強くて、安価なのです。「クレモナ」に比べ比重も軽い。
しかし、糸が柔らかく、けば立ちが多いのでもつれやすいのが難点です。

「クレモナ」は製品名で、クラレ社が開発したビニロンの糸です。
木綿の風合いを持つ強い糸です。特に水に強いので、漁業用としてよく使われているようです。
凧糸としてもよく使います。白いので、糸目として使うときれいに見えます。
私も、ほとんどがこの「クレモナ」を使っています。
ただ、伸縮があるので、その分気を付けながらは使っています。(伸びるだけでなく若干縮むこともあります)

揚げ糸としては、扱いやすく、教材用ではこの糸がいいかなと思って、試作で50m巻の糸を作ってみました。(写真左)

糸のヨリ

糸の取り方○糸の取り方×

 市販の糸は写真のように芯に巻いているのがよくあります。この巻いている物から糸をとっていくとヨリがかかってくることがあります。
 左の写真のように真ん中に棒を突き刺して芯がくるくる回るようにしてだすとヨリがでないのですが、右の写真のようにするとヨリがかかってしまいます。

 撚り糸の場合は全体的に緩衝してさほど気にならないかもしれませんが、組み紐だとすぐに糸がよれてしまいます。

 また、連凧に糸を通すと、ヨリがかからないように糸をだしていても、通している内に糸がよれてきます。
 糸の端をどこかにくくりつけて、ピンと張った状態で凧を通すと少しは違うのですが、ゼロというわけにはいきません。
 私は、ヨリが出てくると糸をすごいて、だましだましやっています。

凧の骨は市販で

市販の竹 凧の骨といえば竹ですが、それ以外に、桧棒、ピアノ線、さらに現在では、グラスファイバーやカーボンなどが使われています。特に、グラスファイバーやカーボンは、釣り竿のようにだんだん細くなっていないものが、細い棒から太いパイプまで市販されています。

 竹の骨もそうです。写真のようにいろいろな太さのヒゴや平竹が販売されています。かつては、凧作り教室に行くときは、ひたすら竹を割って準備していたのですが、そんなことをしなくてすみます。
 ただ、市販の竹はすべてが同じ強さで、均一に曲がるとは限りません。必要な長さに切ってそのまま使うと左右のバランスが違う凧ができる可能性があります。

 竹を所定の長さに切った後、一本一本曲げてみます。曲がり方がいびつになっている物は、強いところと、弱いところがあるはずなので、強いところだけを少し曲げて弱くしてやるといいです。
 手間をかけるようですが、割って削ることに比べたら楽なものです。

 丸い竹を割っていく方法については、またの機会にしたいと思います。

 凧作りは、けっこう簡単なのです。多くの方に、手作りの魅力を体感して頂きたいと思います。

伊予の和紙製造所へ

紙屋さん 愛媛県で和紙を製造販売しいている所に行きました。
 店の前に置いてある青い桶に入っているのが原料の楮(こうぞ)です。凧用の紙としてにじみ止めをしてある物もありました。にじみ止めがある方がよいかどうかは、書き手の好みによると思います。この日は、凧仲間二人と一緒に行き、何種類かの和紙を買って帰りました。
 店の中でおばちゃんが楮のそうじをしている姿は何年か前に来た時と同じでした。
メインメニュー
・目次ページ
・お役立ち情報館
・凧作り資材館
・凧の本・書籍の紹介
・相互リンク募集
・お問い合わせ
目 次
ブログ内検索
サイト内を語句で検索
最近の記事
最近のコメント
プロフィール
お気に入り追加
お気に入りに追加!
にほんブログ村 趣味ブログへ
新宿不動産
ワノコト -和風な暮らしコミュニティ-
ジャンボ宝くじの当選番号
四国徳島 健心流
リゾートバイトをお探しの方はこちら
enjoy-resoba.com
POSレジ導入をお考えの方はこちらをチェック
rentalpos-hikaku.com
メンズ脱毛のランキングNo.1!
www.ourchancetogive.org
aga治療東京編
aga-osusume.info
ホットヨガを始めるならこちらをチェック
gendai-yoga.com
銀座で美容整形クリニックを探すならこちら
gnzcosmeticsurgery.net
パーティードレスの通販サイトはこちら
dresspros.info
金属3Dプリンターをご利用ならこちらをチェック
metal3dphikaku.net
リゾートバイトを探すならこちら
resortworks-kuraberu.net
交通事故専門の弁護士をお探しならこちら
tal-lawyer-rank.com
その他
QRコード
qrcode