凧は空に浮かぶ手作りのオブジェ。自然が引く凧糸の感触。手の届かないところで織り成す微妙なバランス。凧作りの奥深さは人を惹きつけるものがあります。

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阿波奴凧の図柄

阿波奴凧の古い図柄見本がありました。

阿波奴凧 金時

阿波奴凧 金時

写真をプリントアウトした物をスキャンしたので、画像の質はよくありませんが、貴重な資料なので掲載いたしました。

2枚は、別々の凧屋の見本です。

昔は、写真のカタログなどないので、骨を付けていない本体の紙を綴じて見本帳として問屋にもっていったようです。

2枚とも版刷りに、赤のみの手彩色です。

上の凧を作っていた凧屋さんに聞いたところ、戦前作っていたもののようです。版木は空襲で燃えてしまったとのことです。

現存する版木は、以前紹介した奴の絵柄と、これとは違った金時の絵柄の2つだそうです。

戦後、残った版木で奴凧を作り、その後、印刷になり、マンガのキャラクターの奴凧が出てきました。

奴凧版木

阿波奴凧の特徴は、関東の奴凧に比べて袖が短いことです。

袖が短いことで風逃げがよく、安定がとりやすいというのもあるようですが、コストダウンにもつながったようです。

確かに、駄菓子屋で売っていた奴凧は安くて、子供の小遣いでも買えました。

新聞紙を切って、長いしっぽを付けて揚げた記憶がある方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、この絵柄見本を所蔵しているのは、日本玩具博物館です。

私も、この写真以外にも多くの絵柄見本を見せていただきました。

館長さんの凧に対する思いが日本の文化の保存継承につながっているのだと思っています。
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