凧は空に浮かぶ手作りのオブジェ。自然が引く凧糸の感触。手の届かないところで織り成す微妙なバランス。凧作りの奥深さは人を惹きつけるものがあります。

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ダイヤ凧(ダイヤカイト)の作り方

 ダイヤ型の凧の作り方を紹介します。

回るしっぽのダイヤ凧

今回は、クルクル回るしっぽを付けましたが、梱包用のテープやポリシーとを切って、帯状のしっぽを付けても揚がります。


まず、ダイヤ型の凧本体の寸法です。

ダイヤ型のサイズ比
縦横の寸法を比で表したものです。

今回のダイヤ凧は、縦横40センチで作りました。

本体をカット

丁度いい大きさのポリ袋があったので、半折りにした状態でカットしました。


絵を描く

次に、この本体に絵を描きます。

マジックなどで、手書きの絵を描く場合は、透明よりも白(乳白)色のポリ袋またはポリシートがいいかもしれません。

写真の凧は、回るしっぽに合わせたデザインで作ろうと思い、透明シートに赤のハート型に切ったシートを貼り付けました。


これに、縦と横、十文字に骨を貼ります。

ダイヤ型の凧の場合、縦骨の方を横骨よりも強い骨にします。

そこで、同じ太さの竹ひごを、縦に2本束ねて貼ることにします。

横骨は、あらかじめ熱をかけて、曲げておきます。

骨

上側が横の骨で、下が縦の骨です。

縦横40センチの凧なので、骨の長さは縦横とも40センチでよさそうなのですが、回るしっぽを付けるために、縦骨を3センチほど長くしました。

したがって、 横骨:40センチ  縦骨:43センチ です。
(帯状のしっぽを貼り付ける場合は、縦横とも同じ長さで十分です。)

たま、竹の太さは、2ミリの竹ヒゴを使いました。

竹ひごを曲げる方法は、半田ごてを使うか、ろうそくなどの火であぶって曲げます。
今回は、1本だけだったのでライターの火で曲げました。

参考:火であぶって曲げる方法  半田ごてを使って曲げる方法


骨を貼る

骨はセロハンテープで貼り付けます。

そして、骨の交差したところに、揚げ糸を結びつけるための糸目糸をくくり付けます。

糸目を付ける

最後に、回るしっぽを付ければ完成です。

回るしっぽを付ける

回るしっぽは、縦骨にセロハンテープを巻き付けて付けます。

回るしっぽを付けると、空に揚がってから動きのある凧になり、なかなか愛らしく感じます。(手前味噌ですが・・)


ダイヤ型の凧は骨組みが少なく、糸目も1本だけなので簡単に作れます。

揚げ糸を直接、凧の骨の交差したところに結びつけてもOKです。

また、今回は40センチのものを作りましたが、これくらいなら、多少大きくても小さくてもこの割合でいけます。

ただし、これが1メートル近くなると横骨の位置をもう少し上げなければなりません。

また、これを基本に縦長や横長のダイヤを作ることも可能です。

正確に言えば、縦長の時は横の骨の位置を少し上げ、横長の時は少し下げるのがベストですが、しっぽを付けるので、ある程度安定は保たれます。

作ってみて、不安定なときは、しっぽを長くすることをオススメします。

また、ダイヤ凧をつなげて連凧にすれは、かなりインパクトのある凧になります。

参考:ダイヤ型連凧の作り方

最後にもう一つ、ダイヤ型の凧は、十文字の2本の骨だけで支えているので、強風には向きません。

風が強すぎると、凧が痩せて、高度が下がり、傾いたり、回ったりします。

逆に言えば、細い骨を使うことで、弱い風でもよく揚がります。
コメント
昔、良く作りましたが、懐かしいですね。
  • 栃木県民
  • 2023/10/28 7:14 PM
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