これまで不織布の特徴についてお話ししてきましたが、この不織布の特徴を生かせて、簡単に作れる凧を作ってみました。
日本では、ぐにゃぐにゃ凧という名称で普及していますが、凧の種類としては「スレッドカイト(sled kite)」です。(スレッドカイトについてのお話は、またの機会にしたいと思います。)
写真の凧は、骨のないタイプのぐにゃぐにゃ凧(スレッドカイト)です。
不織布でこの凧を作った理由は次の通りです。
・水性絵の具で絵が描けて、強度がある。
通常このタイプの凧は、ポリシートで作ります。紙だと強度が持たないからです。しかしポリシートでは、水性絵の具では、絵が描けません。
教材などで使う場合、生徒の手持ちの絵の具で絵が描けることは、絵の表現にも幅が出てくるのではないでしょうか。もちろんプリンターで、印刷することもできます。
・繊維のコシが強いため、生地の折り曲げに対しても耐久力がある。
骨がないため、下の写真のようにコンパクトにたたむことができます。
紙だと、折れ目から破れる心配がありますが、不織布なら、大丈夫です。
・熱溶着ができる
この凧は、生地と生地を貼り合わせて作ります。熱溶着をすることで、より強く貼り合わせることができます。しかし、このことはそれほど重要ではなく、接着剤で貼り付けても、両面テープを使っても問題ありません。
熱溶着ができるということから、あえて生地同士を貼り合わせて作る凧を作ってみました。
実際の作り方については、次回シリーズで掲載していく予定です。