凧は空に浮かぶ手作りのオブジェ。自然が引く凧糸の感触。手の届かないところで織り成す微妙なバランス。凧作りの奥深さは人を惹きつけるものがあります。

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糸の種類と「より」のかかり方

撚りの種類

凧糸として使われる糸を大きく分けると、撚り糸(よりいと)と組紐に分かれます。
組紐は、何本かの糸を編んでできた物で、金剛打とか八つ打などの組み方があります。
撚り糸は、何本かの糸をよって(ねじって)作った物です。

組紐は、糸によりがかかると、すぐに糸に影響が出てきます。組紐を使うときは、ほとんどよりがかからないように、糸を扱わなくてはなりません。

それに比べ、撚り糸は、元々撚って作ってあるので、多少よりがかかっても、糸が吸収してくれます。

しかし、撚り糸の種類によって影響の出方は違います。
凧糸として使われる糸の場合は、「片撚り糸」か「諸撚り糸」です。
片撚り糸は、何本かの糸を、引きそろえて、撚っただけの糸です。(上図の上側)
諸撚り糸は、何本かの糸を引き揃えて撚りを加え(下撚り)、これをさらに2本以上引き揃えて下撚りと反対方向に撚り(上撚り)をかけたものです。(上図の下側)

撚りの影響が出やすいのは、諸撚り糸の方です。

木綿やクレモナなどはほとんどが諸撚り糸です。凧のしっぽによく使う、わら縄も諸撚りになります。

キャラクターカイトなどに付いている少し毛羽立った感じの糸は、片撚り糸です。正確には、10本の細い繊維を束にして引きそろえ、それを3本ないし4本で左撚りにした物です。繊維の性質上、柔らかくて毛羽立っているため、よりの吸収はいいのですが、もつれやすいのが難点です。(片撚り糸がすべてもつれやすいのではありません)
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