
凧に付ける「うなり」については、多くの方が工夫を凝らせて作っています。
私は、よく鳴ることを目標に「うなり」を作ってきました。
まだまだ、研究の途中ですが、私なりの結論として、「こういううなりが、よく鳴る」と思っていることを紹介します。
うなりを付けた凧を揚げていると、あまり風を受けていないときは、「ブーン」と鳴っているのですが、風受けが良くなると、一気に音の高さと大きさが大きくなることがあります。
これは、振動部分が上の図のように、ほぼ定常波になるからです。
定常波については、簡単に言うと、波長や振動数が一定になるとでも言いましょうか。

さらに、風を強く受けると、もう一度、音の高さと大きさが変わり、同じ定常波でも、上の図「定常波2」のような振動になります。
ただし、すべてのうなりがこうなるわけではありません。
そこで、私としては、このように、うなりの音が2回変わることのできることを、よく鳴るうなりの1つの基準にしています。
このような振動部の動きは、凧を揚げていたのではなかなか見ることはできません。
トラックなどの車に乗るか、船に乗って、うなりを鳴らせていると見ることができます。
ただし、車に乗って普通の道を走るとものすごい音がするので、迷惑にならないように気を付けて下さい。車のキャリアーに付けて走ると、車体全体が共振して、車内が凄い音になります。
迷惑にならないように、くれぐれもご注意を!